フルート初心者の頃に演奏した曲、フルート歴25年の体験談

フルートと、ちょっといい暮らし。の管理人うたくまは、中学の吹奏楽部で始めたフルートを20年以上吹き続けているという。
アマチュアオーケストラでソロパートを演奏した経験もあるうたくまだが、フルートを始めたばかりの頃は持っているだけで腕が疲れて痛くなっていたことだってあったのだそう。

そんなうたくまがフルート初心者の頃に演奏した曲にはどのようなものがあったのだろうか。

中学生のフルートのソロ経験はソロコン次第!?

ーーー 中学の吹奏楽部で始めたフルートを20年以上吹き続けているそうですが、最初に独奏(ソロ)で演奏した曲は何でしたか?

 吹奏楽部員って夏は吹奏楽コンクールに明け暮れるのですが、冬になると日本吹奏楽指導者協会の各支部で実施されるソロコンテストが始まるんですよ。そこに同じ学校から出場できる人数は3名までって決まりがあったので、代表者選考を兼ねた校内ソロコンテストをやっていたんです。私の通っていた中学校は吹奏楽コンクールが終わると3年生は引退していたので、残った1・2年生は全員校内ソロコンテストに出場するという流れになっていました。
なので私の場合、はじめての独奏を演奏したのは中1の校内ソロコンテストで、曲は「大きな古時計」です。

ーーー なぜ「大きな古時計」を選んだのですか?

 これ、私が決めたんじゃないんです。代々先輩が1年生の時に吹いてきた曲というのを継承されるんですよ(笑)
私が吹いたのは音楽之友社の「管楽器ソロ名曲集 フルート1 斎藤賀雄編曲」という今は絶盤になってしまった本に掲載されていた曲なのですが、まずね、シャープが3つ付いているんですよ。イ長調の楽譜で、しかも変奏曲なので曲が進むにつれてどんどん難しくなっていくんです。

ーーー イ長調だと、難しいんですか?

 吹奏楽部で合奏しているって、基本的にフラットの楽譜なんです。フラットが2つ付いている変ロ長調か、もしくはフラット3つの変ホ長調。春に入部してから冬になるまで数ヶ月間、一生懸命、フラットが2ことか3ことか、たまに4こついた曲を練習して慣れてきた頃に、ある日突然シャープ3つの曲を1人で吹いてねって先輩から渡されるんです。その時の衝撃と言ったらないですよ(笑)シャープの基礎練習なんて普段やっていないから、校内ソロコンテストまでの限られた時間の中で指づかいも新しく慣らしていく必要も出てきます。
えーこんなの吹けないですよ!どうやったら吹けるようになるんですか?って先輩に聞いても「慣れるしかないから頑張って」って言われちゃうし。まぁその通りなんですけど。オーケストラに行けばシャープばっかりついた曲を吹くことになりますからね…

ーーー それは大変でしたね。次にソロを吹いたのはいつでしたか?

 合奏の中でソロパートを吹く機会は増えたのですが、独奏となると、次にあったのは2年生の校内ソロコンテストです。大きな古時計と同じ曲集に載っていたドゥメルスマンの 主題と変奏「ヴェニスの謝肉祭」より という曲を演奏しました。今でこそヴェニスの謝肉祭という曲は色々な作曲家が変奏曲を作っている超有名な難曲なのだという認識がありますが、当時は昨年先輩がこれを演奏して校内ソロコンテストで結果も出していたので、じゃあ自分も…くらいの気持ちで選んでいました。このYouTubeの演奏と同じ曲です。えーこんなにオシャレな曲だったかな(笑)プロが吹くとやっぱり魅せ方が違いますね。

フルートのクラシックなソロ曲との出会い

ーーー 校内ソロコンテストが、ずっとソロに挑戦する場だったのですね。

 そうですね。中学、高校まではずっとそうだったので、合奏経験値は上がってもソロはずっと初心者みたいな感じでしたね。フルートの先生からきちんとソロの曲のレッスンを受けたのは、高校卒業後にYAMAHAの大人のフルート教室に入会したのですが、その教室の発表会に出た時でした。先生が、発表会はドレミ楽譜出版社のフルート名曲31選という曲集から1曲演奏しようって提案してくださって、その中からノブロの「メロディー」という曲を選びました。
今でも人前でソロを演奏する時には自分のレパートリーの1つとしてよく演奏する曲なんですけど、この曲って中学校のソロコンテストでも吹いている子が居るくらいの難易度なんですよ。

 私、実は中学2年の校内ソロコンテストで校内代表になって地区予選に出場したんです。残念ながら地区予選では代表になれませんでしたが…。そのとき代表枠に選ばれたフルートの子が演奏していたのが、このフルート名曲31選に載っていたノブロのメロディーだったり、シュテックメストの「歌の翼」による幻想曲だったりしたんですよ。あの時にあの子たちが吹いていた曲か〜って、同じものを見つけて嬉しいやら悔しいやら(笑)

 その後はフルート名曲31選に載っている曲を1曲ずつ自分なりに練習してみたり、機会を見つけてはフルートの先生に習ったりしてきました。

フルートの名曲を習うメリット

ーーー フルートの先生からは名曲を中心に習われたのですか?

 スポーツも普段の練習でやっている基礎的な動きを実際の試合でも使うと思うのですが、曲も一緒なんです。だから普段のレッスンではできるだけ基礎的な部分を吸収できるように…と思っているのですが、発表会や公開レッスンなどの人前でソロの曲を吹く機会があるときには、できるだけ名曲を選ぶようにしています。
名曲は聴いているお客さんが知っている曲が多く、そのぶん間違えるとすぐに分かってしまうので吹く方は緊張するんです。私もわざと名曲を避けていた時期もあるくらいです(笑)
でも名曲って、指導者側にとっては当然なのかもしれないのですが、詳しく曲について理解していらっしゃる先生がほとんどで、流行りのポップスと違ってこの曲知らないとか初めて聴いたってことが無いんですよね。
当然、実際にお客さんの前で演奏された機会だとか、先生自身が過去にレッスンを受けた経験などをお持ちだったりとか、先生自身が曲に対して深い解釈を構築していらっしゃることが多いんです。曲自体も本当に美しくて素敵な旋律の曲が多いですし、習う機会を自ら逃すなんてもったいない!って思ってからは、積極的に演奏するようにしています。

ーーー 意図的に名曲に挑戦する、というのは面白い試みですね。

 演奏を聴くお客さん側も知っている曲が演奏されると嬉しいと思いますし、色々な先生から同じ名曲をレッスンしていただいて自分の中の解釈を深めていくという楽しみ方もあります。私と同じように名曲を食わず嫌いしている方が居たら、ぜひ一度チャレンジしてみて欲しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました