MAGNUMTRIO(マグナムトリオ)ってご存知でしょうか?
2022年1月にNHKのクラシック倶楽部に出演された、注目の次世代型フルートアンサンブルです。
東京藝術大学文化祭企画「男だらけのフルート大会」の8人組を前身として、2006年にリーダーの多久潤一朗の呼びかけによって結成されました。
フルートを使うという最低限のルールのもと、オリジナル曲を用いたパフォーマンスを繰り広げています。
【THE FLUTE 人気連載】マグナムトリオによる連載「全然特別じゃない! 特殊管&特殊奏法」
第6回の執筆は多久潤一朗さん。今回は“合体”しています……!中の人的には⑤が気になりました!(笑)
掲載している写真にも注目です👀@magnumtriored @yuyakanda01 @kazuhiroflute https://t.co/53nniobfxq pic.twitter.com/HcXJQMhrpt— THE FLUTE ザ・フルート創刊30周年 (@Fl_editors) December 26, 2022
その姿はまるで、フルート界のX JAPAN…!
フルートの演奏技術はもちろんのこと、それにプラス格好良くて、楽しそうで、ときどきクスッと笑ってしまう。本当に次世代型フルートアンサンブルという言葉がピッタリなんです。
今日はそんな魅力がたっぷり詰まったMAGNUMTORIOについてまとめてみました。
マグナムトリオのメンバーと経歴、wikiプロフィール
まずはマグナムトリオの3人のお名前をご紹介します!
多久潤一朗(たく じゅんいちろう)
神田勇哉(かんだ ゆうや)
梶原一紘(かじはら かずひろ)
2006年、東京藝術大学在学中に結成された、日本のフルート奏者3人によるアンサンブルです。
通常のフルートに加えピッコロ、アルトフルートやバスフルート、コントラバスフルートなどの特殊管、また尺ルート、リコーダーヘッドジョイント、スライドヘッドジョイント、コタトビーモードなどの改造頭部管を使う。
フルートという楽器のイメージからは想像し得ない音響を生み出す様々な特殊奏法や超絶技巧を駆使するその特異なスタイルのパフォーマンスは世界的に注目を集め、日本各地はもとより、イギリス、カナダ、ロシア、韓国など様々な国からオファーを受け、公演を行った。また2015年には新国立美術館『オルセー美術館展』公式タイアップアーティストとして多数のライブを行い、CM曲を提供した。
ウィキペディアに綴られた文章を読むだけでも、3人がどんな音楽を生み出すのか気になった方も多いのではないでしょうか。
アルトフルートなんかは低い音が出るやつかな?って想像がつくけれど、尺ルート・ヘッドジョイント・コタトビーモードってなに!?
神田勇哉さんのYouTubeチャンネルYuya KANDA Fluteでもマグナムトリオの演奏がUPされていますので、アクセスして聴いてみてくださいね。
多久 潤一朗
1981年3月生まれ。マグナムトリオのリーダー。
自作自演のスタイルを活動の軸とし、作曲、台本、演出、DTM打ち込み、画像、映像処理など何でもこなす。
演奏家としてはクラシック音楽を軸に、オーケストラ、吹奏楽、現代音楽やCM、TVなどのスタジオワークなどが多いが、たまにジャズ、ロック業界にも顔を出す。TV、CM音楽などのスタジオワークも数多く行っており、大河ドラマ『おんな城主 直虎』、映画『海街diary』など菅野よう子が音楽を手がける作品に多数参加している。
各国の民族楽器も演奏し、アニメ『鬼滅の刃』『ユーリ!!! on ICE』やゲーム『スーパーマリオ オデッセイ』、米津玄師『パプリカ』などではフルート、ピッコロに加えバーンスリ、ティンホイッスル、篠笛他様々な民族笛をも演奏している。
映画『のだめカンタービレ』では首席フルートを担当し、日本武道館で後日行われたコンサートではフルート奏者兼ラプソディー・イン・ブルーのピアニカソリストをも兼任した。
また、『おかあさんといっしょ』、『いないいないばぁ』等の教育系番組の録音をも行っている。
幅広く活躍されていますね!
もしかしたら知らぬ間に多久さんの演奏を聴いているかも…!
作曲家としての一面もあり、マグナムトリオの譜面も書かれています。(詳しくは後述します。)
多久潤一朗さんについてはこちらの記事もあわせてどうぞ。
神田勇哉
1984年、長野県松本市生まれ。
東京フィルハーモニー交響楽団の首席奏者。
YouTubeチャンネルYuya KANDA Fluteでもお馴染みのフルート奏者です。
7歳より居石ひとみの許でフルートを始め、長野県松本美須々ヶ丘高等学校を経て、東京芸術大学を首席で卒業、パリ地方音楽院にて研鑽を積む。
ヴァンサン・リュカ、工藤重典、金昌国、中野富雄、神田寛明、木ノ脇道元に師事。これまでにアンサンブルofトウキョウ、藝大フィルハーモニア、N響室内楽等と共演。
梶原一紘
大阪府生まれ。
中学の吹奏楽部に入部したのをきっかけにフルートを始められました。
最初はバスケ部に入部したそうですが、練習が自分に合わないな…と思ってすぐに辞めてしまったところ、お友達に吹奏楽部に誘われたのがフルートと出会ったきっかけなのだそうです。
「トランペット吹かせてあげるよ!」って言われてついて行ったのに結局吹かせてもらえなくて(笑)
かわりに渡されたフルートを吹いてみたらすぐ音が出たので、やってみることにしました。
途中入部でフルートを担当することになるとは、梶原さんはやはりフルートにご縁があったのでしょうね。
フルートは吹奏楽でメロディーを担当することが多く、本当はフルートがやりたかったのに…という声もよく聞きますからね。
その後の経歴はこちらです。
大阪出身。幼少の頃よりピアノを、12歳からフルートを始める。
東京藝術大学音楽学部附属高校、東京藝術大学を卒業後渡仏。
フランス国立クレテイユ地方音楽院を満場一致最優秀の成績にて修了後、パリ・エコールノルマル音楽院にて研鑽を積む。マグナムトリオのメンバーとして日本国内はもとより韓国、イギリス、カナダ、ロシアをはじめさまざまな演奏会やフルートフェスティバルに招聘され好評を博す。
サントリーサマーフェスティバルにソリストとして出演。
NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」「いだてん」や「スーパーマリオオデッセイ」などのレコーディングに参加。マグナムトリオ、spac-e、Futur Noh、21世紀管弦楽団、各メンバー。
これまでに長山慶子、金昌国、萩原貴子、神田寛明、中野富雄、ジョルジュ・アリオル、アラン・メナール、トマ・プレヴォーの各氏に師事。
大河ドラマで耳にしていたあのフルートの音は、梶原さんの演奏だったんですね…!
他にも知らぬ間に演奏を耳にしていることがありそうですね。
マグナムトリオのCD、発売中です。楽譜も!
CDも発売されています!
Magnum trio マグナムトリオ
収録曲
多久潤一朗 アイリス・ウェイヴス Fl(B-fl).2Fl
多久潤一朗 サムライブロウ Fl(Pic).2Fl
多久潤一朗 ブルガリア民謡の主題による変奏曲
多久潤一朗 クロック・ア・ラーム 3Pic
多久潤一朗 想い出はメリーゴーラウンド
多久潤一朗 ハイランドパーク Fl.A-fl.B-fl
G・ルクー ピアノ四重奏曲(多久編) A-fl.B-fl.Cb-fl.Pf
多久潤一朗 マグナムアラブ Fl(B-fl).2fl.Pf
多久潤一朗 マグナムビー 2F.A-fl.Pf
¥3.000(税別)
CDだけでなく、マグナムトリオが演奏しているオリジナル曲の楽譜も販売されています。
多久潤一朗さんが作曲されています。
これがあればマグナムトリオのカバーに挑戦できますね。
(実際に演奏するのは難しそうですが…!でも、楽しそうですね。)
CDや楽譜の購入は多久潤一朗さんの「今日も頑張る多久潤一朗のブログ」のCD、楽譜販売ページから購入できます。
このブログ、とてもチャーミングで面白いんですよ。
ブログの紹介文も…
毎日面倒な作業に追われている準備芸人「たくじゅんいちろう」は世界一のフルーティストに成るべく間違った方向に爆走しているのであります
フルート奏者やクラシックにある堅いイメージが、ふっとやわらかくなりますよね。
こんなおちゃめなことを書きつつも、多久潤一朗さんはフルート奏者として多岐に渡って活躍されています。
このように、メンバー3人の実力もさることながら、それぞれに魅力的な一面のあるマグナムトリオ。
こちらのYouTubeでも、マグナムトリオと表記されてはいませんが、多久潤一朗さん・神田勇哉さん・梶原一紘さんの3人で素敵な音楽の世界を繰り広げています。
今後もマグナムトリオの活躍に注目していきたいですね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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